トレッキング:丹沢主脈縦走:焼山登山口〜焼山〜姫次〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉

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数ヶ月前から始めたトレッキング、雪山にも行ってみたいのですがいきなりだと遭難しそうです。丹沢はここ数日雪はなさそうですが、気温、風、アイスバーン、を体験しておくにはちょうどいいかなと思い行ってきました。最初から積雪+降雪だとハードルが高過ぎるので、予行演習ということで。写真は姫次からの富士山。素晴らしかった〜!


(今回の記事、かなり長いです...。お時間があればお付き合いください。)

初めてこのコースを歩いた感想です。
・姫次から見る富士山が素晴らしい!林の中を歩いていると突然林が切れて青空と富士山が目に飛び込んでくる。思わず声があがる。
・蛭ヶ岳への登りが延々急な階段で辛かった。そして強風で寒かった。手袋活躍!
・焼山登山口から焼山までの登りが急。暑くなってヒートテックのタイツは脱いだ。穏やかな天候なら暖パンだけで十分。
・蛭ヶ岳の手前が凍っていたが、凍結路に慣れていれば軽アイゼンなしでもいい。雪が降っていたらつけた方が良さそう。その場その場での判断ですね。
・大倉尾根は岩と丸太の階段が長い。下るのは大変。登るのはもっと大変そう。運動不足の方は筋肉痛と膝痛に注意。

各種データはビギナーの初回分ですので参考扱いで。

所要時間
総時間=8:40, 歩行時間=7:14 (CT 10:40)
焼山登山口 7:27 --<1:27/CT2:00>-- 8:54 焼山 9:06 --<1:18/CT1:50>-- 10:24 姫次 10:35 --<1:13/CT2:00>-- 11:48 蛭ヶ岳 12:14 --<1:02/CT1:30>-- 13:16 丹沢山 13:31 --<0:43/CT1:00>-- 14:14 塔ノ岳 14:35 --<1:32/CT2:20>-- 16:07 大倉

トレーニングデータ
時間/距離=8:40/28km, 上昇/下降=2195m/2195m, 消費カロリー=4656kcal, 平均/最高心拍数=125bpm/153bpm, 脂肪燃焼率=23%, トレーニングロード=635

装備
シューズ: Salomon CONQUEST GTX, ザック: Osprey Kestrel 38, ウェア: mont-bell ジオライン L.W. + mont-bell ライトシェルジャケット + ユニクロ 暖パン + 普段の薄手ウール手袋 + mont-bell サンダーパスグローブ + 普段のウールのキャップ, : Polar RC3 GPS(心拍計&GPSウォッチ), 吸水タオル, 使わなかったもの: ユニクロ薄手フリース, ヒートテックタイツ, レインウェア, ゲイター, 軽アイゼン。持っていないもの: ポール/ストック。欲しくなったもの: バラクラバ, ザックの前につける小物入れ, マップケース, 温度計。


長くなってしまいました。ここからは途中の様子です。

6:20 橋本(バス) コースは焼山登山口→大倉にしました。逆方向の方がメジャーかもしれませんが、バス時刻を調べたら焼山登山口からの帰りバスが16:20くらいの一本しかありません。途中アクシデントがあると帰れなくなりますし、最後時間に追われて歩くのも嫌なのでこの方向に。神奈中バスで 6:20 橋本北口 → 6:55 三ヶ木(みかげ) → 7:20 焼山登山口。混み具合はほどほど。一人だけだと逆に心細いので良かった。焼山登山口で大多数の方が降りたようです。皆さん神社横で準備運動したり神社裏のトイレに行ったりで怠りありません。三々五々出発です。何名かとは途中休んだタイミングで抜かれたり追いついたりと、それはそれで安心感があっていいものでした。



7:27 焼山登山口出発 バス停からさらに先に100mほど進むと登山口の標識があります。林道入口のゲートを抜け、途中林道から登山道に入ります。直進すると西沢林道からの道は崩落で途中から通行止になるようでした。




↓蛭に関するお願い事項がありました。ヒルは吸血していれば産卵して大量に子供が生まれるらしい。近くの方はたまったものではありませんね。なお、妻がiPadでこの写真を見て大騒ぎしていました。よくわかります。ちなみに冬の蛭は冬眠ではなく活動停止とのこと。したがって気温が上がれば出てくるようです。悪い方に考えると、杉林で転んでウェアに落ち葉や土と一緒に蛭が挟まって、帰宅後暖房のあるところで活動再開...、いやいや勘弁して欲しいです。そんな話は聞いたことはありませんが、どうしても悪い方に頭がいってしまいます。


↓さて、今は1月、少なくとも活動中の蛭はいないので堂々と進みます。とはいうものの登りがきついですね。しばらくはこのような杉林の中を登る急坂です。最初なだらかでだんだん急になる登山道というのはなかなかありません。ところどころ岩があったりなだらかなところもありますが、焼山までは基本急登です。最初ユニクロの暖パンにヒートテックを着用していましたが、スタート直後から暑くなり、耐えきれず途中でヒートテックを脱ぎました。レイヤリング失敗です。冬でも氷点下ちょっとなら暖パン一枚で良さそうですね。実際今日の蛭ヶ岳の強風下でも問題ありませんでした。止まって寒くなったらカッパでも何でももう一枚着ればいいです。




8:54 焼山到着 分岐点で焼山頂上の方に向かうと、ほどなく展望台が見えてきます。展望台は眺めがいいので好きです。ただ、この展望台は手すりが低く、私のヘソどころか股のあたりまでしかありません。手すりが重心より低いので、ふざけて落ちないように気をつけましょう。さて、肝心の景色ですが、展望台からは宮ヶ瀬湖やその向こうの仏果山、高取山、さらに都心方向までよく見えました。



9:06 焼山出発 ここから先しばらくは穏やかな道が続きます。上り坂はありますが、それほどきつくはなかったように思います。この区間から道に凍結しているところが見え始めてきます。すれ違う方も出始めたので凍結の状況を聞いたら、蛭ヶ岳と姫次の間、特に蛭ヶ岳寄りの方は凍結していて軽アイゼンがいるでしょうとのこと。


10:24 姫次到着 突然林が終わって視界が開け、青空と富士山が目に飛び込んできます。思わずおおっ!と声が出ました。今日のハイライトです。



10:35 姫次出発 林間コースの道が続きます。姫次からすぐに凍っているかな?と思いましたが、しばらくはそんなことはありませんでした。



↓地蔵平のあたりからかなり凍結していました。でもなんとか進めそうなレベルだったので軽アイゼンは省略してそのまま慎重に進みます。


↓えっ?このコースをランニング?すれ違ったトレイルランナーの方。靴にはチェーンがついていました。他にもう一人トレイルランナーの方とお話ししましたが、その方はチェーンすらなし。凄いの一言です。


↓蛭ヶ岳への最後の登り。この前後の蛭ヶ岳への登り(おもに階段)が一番きつかったかな。延々階段だし風も強く冷たかったので。でもやっぱり軽アイゼンなしで行きました。軽アイゼンだとちょっと大袈裟すぎ、雪国仕様の底に鋲の打ってある長靴がちょうどいいくらいだと思います。


11:48 蛭ヶ岳到着 やっと着きました!皆さんベンチにお弁当を広げたり記念撮影したり。バーナーでお湯を沸かしてレトルトやコーヒーという方も多いです。私はランニングからトレッキングに入ったので、どうしても休憩=無駄みたいな感覚で長時間の休憩には抵抗があり、今のところ食事はパンやお菓子中心に短時間ですませています。でも、山の上での料理というのも余裕が感じられて楽しそうですね。一人だとやる気になりませんが、グループで来た時にはいいかもしれません。なお、写真ではのんびりした光景に見えますが、氷点下で強風のため今日のコース中で一番寒さが厳しく、のんびりした感じはまったくありませんでした。


↓蛭ヶ岳山頂で食べる、仙台銘菓白松がモナカ。ここに白松がモナカを持ってくる人はいないに違いない。たまたま家にありました。甘くて美味しかったです。


↓富士山は雲に隠れて見えず。相模湾や関東平野を眺めました。でも純粋にそっち方向の眺めなら、塔ノ岳や三ノ塔の方がいいかな〜というのが正直な感想。神奈川県最高峰の蛭ヶ岳から眺めるところに意味がある、という感じでしょうか。双眼鏡で橋本〜南大沢〜多摩センターあたりをじっくり見ましたが、風が強くて手が冷え切ってしまいました。



12:14 蛭ヶ岳出発 丹沢山に向かいます。


↓鬼ヶ岩ノ頭。ここが丹沢主脈縦走路で一番急でした。でも登りは手足を使えるので階段よりも随分と楽です。もっとあってもいいくらい。ただし手を使わないと危ないしキツイでしょう。登り終わって振り返ると、結構高度感がありますね。3枚目の写真は鬼ヶ岩の間から臨む蛭ヶ岳。ここに来るといつも撮ります。といってもまだ2回目ですが。




↓途中猛禽類の鳥が一羽、斜面を吹き上げる風に乗り、空中に静止して地表の獲物を探していました。凧と同じ原理ですが器用なものですね。


13:16 丹沢山到着 蛭ヶ岳との間は泥道はありましたが、前回11月に来た時よりもだいぶマシでした。人が減ったのと気温が下がって水が出にくいからでしょうか。シューズの汚れも思ったよりなし。みやま山荘の温度計は0℃ちょうど。ベンチにほどほどに人がいる程度で、混雑はありませんでした。




13:31 丹沢山出発 焼山、蛭ヶ岳への登りをクリアしてきたのでここから先は気楽です。しばらく歩くと急に開けた場所にでました。竜ヶ馬場。広場にベンチが設置されていて眺めもいいです。横浜ランドマークタワー、東京湾、東京湾横断道路と「うみほたる」が見えました。



14:14 塔ノ岳到着 ここも寒いですが、風、気温とも蛭ヶ岳ほどではありません。猫がいました。山小屋の猫なんでしょうね。富士山はやっぱり雲の中でよく見えませんでした。2枚目「富士山に向ひてカップラーメンを喰らふ男図」。



14:35 塔ノ岳出発 大倉尾根を下ります。ここは初めてなので、噂に聞く「馬鹿尾根」がどんなものか楽しみです。終点の大倉バス停まで下りだと思うと気も楽ですし。それにしてもずっと階段ですね。木道だったり丸太を横に等間隔に並べたり、いろいろありますが、登山を始めて間もない人(日ごろ運動習慣のない人)には辛そうです。登りも長いので辛いですが、それ以上に下りの衝撃で膝を痛めそうです。私は足の前の方、母指球のあたりで足をつくようにして、衝撃が膝に来ないようにしています。またジグザグに下るのも時間がもったいないので、できるだけ直進で。そうすると段差が大きくなるので、太ももの筋肉で衝撃を受け止めるようにし、なおかつ上下動が少なく滑らかに歩くように心がけると...、結局ASIMOみたいな格好になりますね。最近でいうとアメリカの軍用ロボットか。




↓花立山荘横。だいぶ下ってきましたが、まだ眺めはいいです。



↓下の方になるとようやくなだらかになります。階段がなければ膝に衝撃もなく、快適なハイキングです。最後はいつの間にか舗装路になり、杉林を抜けてしばらく歩くと大倉バス停のビジターセンターです。




16:07 大倉到着 靴の泥を洗い流すところで靴とズボンの裾を洗い、バスに乗り込んで渋沢駅へと向かいました。


焼山登山口〜大倉まで、28kmありました。歩きとはいえ結構疲れました。結局軽アイゼンの練習はできませんでしたが、冬の風の冷たさはよくわかりました。気温が低いだけなら少しウェアを工夫するだけで何とでもなるんですけどね。

トレーニングとしてみると、トレーニングロード635は多分フルマラソン以上だと思います。でも歩きなので筋肉への負荷は小さく、翌日の筋肉痛はありませんでした。大倉尾根の下りを少し飛ばし気味に歩いたので、膝痛が出るかと思いましたがそれもなし。トレランの経験がちょっとは役に立っているようです。

いつかは雪山、ですが、今日は好天だったので、雪山への予行演習としては全然役に立ちませんでした。そのうち天気と相談して簡単なコースに行ってみたいです。


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