丹沢主稜周回ハイクに行こう!④蛭ヶ岳〜ミカゲ沢ノ頭〜臼ヶ岳〜檜洞丸

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ついに蛭ヶ岳山頂の周りは雲に包まれてしまいました。不思議なことに山頂自体は雲がなく、少し離れた上空と周囲だけでした。ハイカーの方たちが少し増えましたかね。いよいよ丹沢主稜核心部に足を踏み入れます。


11:03 檜洞丸への登山道にGo!

湧きあがるガス、陽の光が遮られた暗い雰囲気、これまでとは異なる荒涼・殺伐とした雰囲気が感じられます。天気が良かったらまた違うのでしょうけど、これはこれで迫力があって良いです。登山道の横には「蛭ヶ岳から檜洞丸にかけては危険箇所が多いため、十分注意して通行してください。」の看板。やっぱり危なそうですね。


いきなり低い雲に向かって落ち込む階段。奈落の底に向かって突き進む気分です。


笹原の中をくねくねと続く細い道、背の低いねじくれた木々、異世界への道という感じを一層強くします。


背景が白一色なので、こんなシンプルな写真は撮りやすいですが、かと言って気分が明るくなるわけではありません。


うーむ、これはこれは...。細い急な下り階段というだけでなく、周囲が開けて山の下まで見通せるので、とても高度感があります。写真だとうまく伝わりませんが、高所恐怖症の方は足がすくむところではないでしょうか。足を滑らせたら、ちょっとまずいことになりそうです。


崩落地の横を通る鎖場。危険箇所の連続。蛭ヶ岳からミカゲ沢ノ頭に向かうこの部分は、今回の周回コースの中でも一番危ないエリアだったと思います。


今日の怪しい天気が、まるであの世につながっているかのような独特の雰囲気を醸し出しています。晴れていれば綺麗なだけでしょうから、むしろ今日のような天気で良かったとも言えます。神々しいと言うかおどろおどろしいと言うか、一種異様な雰囲気が感じられますから。


見えているのは、熊木沢とそれにつながる西沢でしょうか。


確かこれは、降りてきたところを見上げて撮ったのだったと思います。急なだけでなく危険な下りが続きます。


急な下りが終わった後の狭い尾根。よく見るとわかるのですが、手前の辺り、右側が崩れ始めています。おそらく何ヶ月か後には、何らかの補修がないと危なくて通れなくなっているような気がします。


11:33 ミカゲ沢ノ頭付近

ここは本当の崩落地。足を踏み外したら下まで一直線かな。


蛭ヶ岳を見上げて。蛭ヶ岳から檜洞丸に至る丹沢主稜核心部は、アップダウンが連続します。きついのは、次に行くところが急に立ち上がって壁のように立ちはだかり、登る者の意思を挫くところでしょうか。これは蛭ヶ岳を見上げたところですが、先が見えるだけに、ここを登るのかと思うと嫌になります。もちろん精神的にだけではなく脚にもきついです。


紅葉は綺麗でした。


左、蛭ヶ岳、右、丹沢山の崩落地。上は低い雲に隠れています。


崩落地。ここから落ちたら...やっぱりかなり下まで行ってしまいそうです。


12:06 臼ヶ岳山頂到着

意外に広く、テーブルベンチもありました。崩落地がすぐそこなので、ザックを置いて見に行きました。


ズームアップして撮ってみます。


下の方は堰堤の連続技がすごいですね〜。沢で間近に見ると巨大な堰堤なのでしょうが、ここから山と比べて見ると、いかにもか細く見えます。やっぱり自然は偉大です。


写真を撮って、軽く補給して、すぐに出発しました。ここら辺は少し明るい雰囲気ですね。


次に向かうピーク。名前は...わかりません。おそらく地図上1344mと表示のあるピークだと思うのですが。


ここもなんだか両側ものすごいことになっています。道自体は田舎道っぽいのですが、両側45度以上の傾斜です。


右側はこんな感じ。まっすぐ滑っていけそうな錯覚にとらわれます。


そんなに高いピークではないのですが、間近に見上げると壁のようです。


12:30 神ノ川乗越

ちょうど臼ヶ岳と金山谷ノ頭の中間地点です。


この方はとても速かったです。休憩に入ったので追い越しましたが、そうでなかったらとてもとても。この後私が青ヶ岳山荘前で休憩に入った時に立ち話した後パスして行かれ、それっきり後ろ姿を見ることは叶いませんでした。身のこなしが違うって感じでしたね。


午前中に比べてだいぶ雲が厚くなってきました。雨が降らないことを祈ります。


12:51 金山谷乗越

登山道が崩落して足場が組まれているという、なかなか派手な場所です。それ以外にも木の階段やハシゴなど、複雑に上下しています。最初からこうだとは思えないので、何かの災害かあるいは自然な崩落がきっかけなのでしょうかね?




「源蔵おね」の標識。多分山慣れた方なら歩いていけるのでしょうが、ぱっと見、道らしきものはありませんでした。私の目が節穴なのかもしれません。


さらに次の山が現れます。どこまで行けばいいのか分からなくなってきます。でも、あれがついに檜洞丸に違いない!やっとここまでたどり着きました。かなり脚にきています。


いよいよ重苦しい雰囲気の空。


でも青ヶ岳山荘への標識が見えてきました。もうすぐ休めます。



13:29 青ヶ岳山荘に到着!

テーブルにザックを降ろし、テーブル使用料¥100を払いに玄関を開けて挨拶したところ、奥から人の良さそうな女主人が出てきてくれました。実は調理しないならテーブルの使用料はいらなかったそうなのですが、何がしかの役に立てばと思いそのまま受け取っていただきました。ご主人は携帯のSMSで連絡してくれれば予約もできるので、次は是非連絡してくださいね、など、とても親身な印象でした。今日の歩きは非常にきついので、次は是非お世話になりたいと思います。話好きのおばちゃんという印象の、朗らかな方でした。


パンと水の補給よりも、立ち話の方が長くなってしまいました。そろそろ辞去して檜洞丸に向かいましょう。

13:43 檜洞丸山頂に到着

青ヶ岳山荘を出たと思ったらすぐに檜洞丸の山頂でした。ちょっと拍子抜け。やたらと標識の多い、開けた山頂なので、1551mもあるような気がしません。ちょっとした裏山の雰囲気です。


折れたばかりの木。いかにもポッキリという感じです。


檜洞丸までくれば、あとはヤタ尾根入口までもう少し!しかも下り!あと少しです。この時点でヤタ尾根で下る以外の頭はなくなっていました。

【⑤檜洞丸〜熊笹ノ峰〜矢駄尾根〜神ノ川ヒュッテ】に続く



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