地蔵尾根で蛭ヶ岳に行こう!:②岩水沢出合の地蔵尾根取付〜地蔵平〜蛭ヶ岳へ

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神ノ川ヒュッテから広河原まで、神ノ川林道の気楽なハイキングを楽しみ、広河原の堰堤と岩だらけの河原を歩いて岩水沢出合まで来た。さあ、ここからいよいよ地蔵尾根が始まる。【①より続く】


地蔵尾根ワンポイント

■登り始めは急だが、ロープあり手掛かり/足掛かりありで登りやすい。
■しかしそこから先は、途中ごく一部平坦な尾根があるものの、基本急登。
■急斜面で足元が崩れやすくて歩きにくい。滑落しないように要注意。
■ピークを巻くか登るか、テープのマーキングをしっかり見定める必要あり。
■地蔵尾根の手書き標識が現れたら終点。地蔵平は左、蛭ヶ岳は右。

8:02 地蔵尾根取付スタート

さあ、行きます。いきなり急な岩の斜面。


急だがロープ多数で登りやすい。ありがたいことです。


登り口の少し上から馬酔木平まで、雑木林の中の急斜面で足元が崩れやすく、歩きにくい。滑落しないように注意がいる。バランスを崩して落ち始めると止まらないだろう。


足元のキノコを撮ろうとカメラを下に向けたら、バランスを失って後ろに倒れかけた。そのくらい急。危ない危ない。


8:26 馬酔木平到着

初めての平坦区間。ほっとする。


途中ワイヤーが巻かれた木々が。ワイヤーは錆び付いている。使われなくなってだいぶ経ったように見える。林業関係だろうが、目的はよくわからない。


8:44 「地ぞう平」の手書き道標

もしかしてもうすぐ上に着くのかな? という根拠のない期待が高まるが、実際はまだまだ先は長い。


こんな急なところも。ここをまっすぐ進むべきか、左右どちらかの横を通るべきか、先々のテープの状況をしっかり見て進もう。ここはどうしようか迷ったが、ふと左側を見るとロープがあったので巻いたのだったと思う。


痩せ尾根。左も右も山の斜面。真ん中が足を乗せられるくらいの幅の尾根。


ここは左右にそれるとその先で登れなくなるように見えたので、正面に進んだ。


おいおい、またこんな狭いところか。


8:57 剣

と、その先に噂の剣が突如目に入る。確かに巨大ではないが、手のひらに乗るように小さいというわけでもない。いつからあるのだろうか?


周りはこんな感じ。


剣の前で初めて陽の光を見る。そういえばずっと日陰だった。


高度が上がり、やっと見晴らしがきくようになる。


まだまだ急登は続く。ここら辺も土がザラザラと崩れやすく歩きにくい。しかし視線の先に青空が目立つようになってきた。これはそろそろ終わりに近いのでは?


蛭ヶ岳山荘も見えてきた。結構近い。山頂はガスっているようだ。


9:29 地蔵尾根の下り口 (地蔵岳(地蔵ノ頭))

急斜面を登りきると急に平坦になり、赤い標識が見えると地蔵尾根も終わり。「地蔵尾根 上級者向き」とあるが、その通りだと思った。しかし、いくら登って来れたとは言え、ここを下る気にはならないぞ!岩水沢出合から登り1時間半だから、下りは1時間少々で行けるかもしれないが、かなり慎重にしないと滑落しそう。

とは言ったものの、1時間半程度で広河原入口というのは魅力かもしれない。神ノ川ヒュッテまで2時間で下れることになる。ちなみに(蛭ヶ岳まで行った後の)帰りは、地蔵平〜姫次〜袖平山〜風巻ノ頭のコースで下ったが、神ノ川ヒュッテまで急ぎペースで2時間20分かかった。


この後、姫次に向かって風巻ノ頭から下山するのが当初計画。しかしここで思案。ここまで来て蛭ヶ岳に登らないのは如何なものか? 画龍点晴を欠くという気がしてきた。多分1時間もあれば山頂に行けるだろう。往復1時間半のエクストラとなるが、まあ許容範囲。しばし食料と水の補給で小休止し、行ってみることにした。

赤い地蔵尾根の標識を右に向かうと蛭ヶ岳方向だ。しばらく尾根沿いに進む。落葉の林が見通しがきく。斜面数十m下に登山道が見えてきた。このまま斜面を左に降りればいいのね。降りる場所を見計らっているうちに植生保護の柵にぶつかったので、それ沿いに降りた。


富士山も顔を覗かせている。今日は天気がイマイチかと思ったが、午前中は青空が期待できそう。


地蔵尾根を登ったあとだと、地蔵平のあたりは里山の散歩道のように感じる。


おおっ!鉄橋と広河原が見える!あそこから歩いてきたんだ〜、とちょっと感動。


さて、いよいよ蛭ヶ岳まであと400m、最後の階段だ。ここまで積雪、凍結ともなし。トレランシューズで十分だった。


【そして蛭ヶ岳山頂で目にしたものは... ③に続く】


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