目指せ!理想のヘッドホンオーディオ!

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最近ランニングできない状態なので、どうしても第二の趣味、音楽鑑賞に走ってしまいます。純粋な「音楽鑑賞」なら健全でいいのですが、実際には横道の「オーディオ」に大きなエネルギーを注ぎがちなのが難点です。


ポータブルオーディオプレーヤー、XDP-100RのイヤホンをAK T8iE MkIIにしてから、iMacで聴く音楽がどうにも平坦で素朴で、感動が感じられなくなってしまいました。また、双方で音が全然違うので、どっちがいいのか(正しいのか)、単に自分の好みだけなのか、良くわからなくなり、自分としての基準を定めたいとも思うようにもなりました。

高価なオーディオ機器を揃えればそれなりにいい音になるのでしょうが、そこはそれ、いかにお金をかけずに自分のリファレンスシステムを作り上げるかの方が、やり甲斐があって楽しいというものです。

私のデスクトッププレーヤーはiMac + iTunes + Bitperfect、ヘッドフォンはそこそこのもの(開放型のHD6XXと密閉型のSRH940)があるので、問題はDACとヘッドフォンアンプをどう選ぶか(現在はSchiitのBIFROSTとASGARD)。色々考え合わせ、それぞれ選択ポイントを以下のようにしました。

DAC

  • 電源部やアナログ回路/パーツ、グランド周りの設計がしっかりしていること。デジタル部はチップ選定である程度決まってしまいますが、アナログ周りは設計者のアイディアと腕の見せ所。ここがしっかりしていないと良い音になるはずがありません。
  • デジタルフィルターが選択できること。デジタルフィルターはよく言ってもDACの必要悪。本来はそんなものなしで再生したいところですが、特にCD程度のサンプリング周波数ではやむを得ません。デジタルフィルターの影響で音が全然違ってくるので、これを選べない高額商品は欠陥商品と言ってもいいくらい。
  • PCMは192/24、DSDは5.6もあれば十二分。それ以上は聞いても違いが分かりません。単なるスペック競争、ディスク容量の無駄。もっと言えば、私は96/24で十分だと思います。

ヘッドフォンアンプ

  • 元の信号を忠実に増幅すること。美しい響きとか艶もいいですが、今回は自分の基準となるシステムが欲しいので、ストレートな増幅、これにつきます。
  • 客観的に特性が示されていること。いわゆる評論家の方の言うことは主観的過ぎて良く分かりません。したがって判断のためのデータが必要です。周波数特性、位相特性、ノイズフロアあたりですかね。
  • 電源、アナログ回路/パーツ、グランド周りの設計がしっかりしていること。理由はDACと同じです。

あと一つ、両方に共通する条件は、数万円程度で買えること。これは現実的・経済的な制約です。理想は高いのですが、やっぱりここを無視することはできません。それもまた楽し、ですけどね。そんな状況で色々調べた結果、新たなハードウェアとして以下を選択しました。自分では、一般向けの価格帯では、ベストDACとベストヘッドフォンアンプと信じています。自分ではね。

DAC → iFi Audio micro iDAC2


iDAC2はバスパワーで動作するし、余分な機能がなくてシンプル、ストレート。好感が持てます。最近ブラックバージョンが出てこの市場でトップ争いを演じているmicro iDSD BLに比べ、機能が大幅に少ないのと引き換えに、アナログ部が非常に充実しているようで、ホームページでも大々的にうたわれています。最新DACチップとかを前面に押し出す前に、こういうところに力を注ぐのが大事と分かってますね。音質が素晴らしいと評判のmicro iDSD BLよりも更に音がいいようなので、数万円という予算からは少々足が出ますが、アンプで節約できた分で、思い切ってiDAC2を奢ることにしました(私にとっては十分高額です)。

▶︎AmazonのiDAC2のページは→こちら(eイヤホンなどのメジャーなお店で。海外取り寄せの店でない方がいいです。)

アンプ → Massdrop Objective 2


Objective 2は、だいぶ前に話題となったヘッドフォンアンプ。現在も正体不明のままのNwAvGuyという方が、安価な部品だけで、オーディオマニア向けの高額商品よりも特性の良いアンプを作り上げ、オープンソースで公開したものです。Massdropで、デスクトップ用に改造したものを時々募集しています。ちょうど今募集中だったのもこれを選んだ理由の一つです。なお、多少値段は上がりますが、日本のAmazonでも、アメリカJDS製のものが代理店経由で容易に手に入ります。半信半疑な気持ちもありますが、Innerfidelityで公開されている測定データも、確かに並みの高級機種に負けない素晴らしい特性のようですし、1万円程度なので、万一外れだったとしても諦めもつくと言うものです。などなど、理由は色々ありますが、何よりもやっぱりこういうのって、その意気や良し!と、設計者の熱い気持ちに応えたくなるじゃないですか!

▶︎Massdrop Objective 2のページは→こちら
▶︎Amazon JDS製 Objective 2のページは→こちら

DAC到着!

iFi Audio micro iDAC2は国内で売っているので、注文の翌日にはすんなり到着。さっそくDACをSchiit BifrostからiDAC2に入れ替えてみました(しばらくはiMacの真下、すぐ手の届くところにセットしておきます)。それにしても小さいな。軽いし。


おおーっ!明らかに各楽器の分離が良くなり、左右方向だけでなく、奥行き方向にも空間が広がりました!(手をこう顔の前で前後に広げるように動かす感じ)更に各楽器の音もキリリと引き締まり、全てが良い方向に。

推測ですが、Bifrostはデジタルフィルターの選択ができません。おそらく標準的なFIRフィルターになっているんじゃないかな? サウンドの細密感が足りなかったり、音場が広がらない感じがするのは、そのせいだろうと疑っています。単に音楽を聴いた感じからですけどね。

それにしても、USBバスパワーかつ小型にも関わらず、一聴してわかるレベルで音質が向上するD/A変換器・iDAC2、恐るべしです。

ヘッドフォンアンプは発送待ち!

Objective 2の方はまだMassdropの発送待ちです。ですので今日はここまで。Schiit Asgardも、だいぶ古いとは言え、そこはディスクリートIC構成の純A級アンプなので、さすがに音は悪くないだろうと思います。伝説のObjective 2と言えど、これを簡単に上回ることができるのでしょうか?


お楽しみに!(いつになるかな〜?)

2017/12/29 更新
MassdropからObjective2ヘッドホンアンプが届きました!果たして音はどうでしょうか?詳細は→こちら


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