素晴らしきヘッドホンオーディオ:iFi Audio micro iDAC2 + Massdrop Objective2

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ついにMassdropから届いた Objective2 (以下O2) ヘッドフォンアンプ!年末休みに楽しむのにぴったりのタイミングです。思ったより箱が小さくてびっくり。

※マイクロSDカードは、単なる大きさ比較用です。同梱品ではありません。

ご参考までに、かかった費用は以下の通りです。
  • O2  :$95
  • 配送料: $12
  • 関税 : ¥0
  • 合計 :12,000円(2017/12/29時点のレートで)

ただしアメリカからドイツ経由だったせいか、自宅に到着するまでちょうど2週間かかりました。日本のAmazonに頼んだ感覚でいると、やきもきする事になるので精神的によくありません。トラッキングもできることですし悠長に構えましょう。

さて、梱包用のダンボール箱を開けると、黒一色のこれまたシンプルなダンボール箱。側面には「DESIGNED BY NwAvGuy」の文字(※正体不明の設計者のハンドル名です)。いいですね。


さらに開けると、えっ、O2ってこんなに小さいの?と、またまたびっくり!O2を取り出してみると、外観に高級感はありませんが、筐体の継ぎ目などはしっかりしており、がっかりする部分はありませんでした。さらっとした手触りの表面塗装含め、ガレージ手作り品のレベルではないので安心です。


AC-ACアダプタの方は妙に小さくて安っぽい感じ。ノイズとか大丈夫なのかな?でもアダプタだから、何か問題があった時には、これだけ変えればいいので気楽です。(※本来110V 60Hz仕様なので、少し電圧が低くおまけに50Hzの東京でちゃんと動くのかなと心配でしたが、全然問題ありませんでした。)


さて、いよいよiFi Audio micro iDAC2とつなぎます。手前の標準サイズのヘッドフォンジャックと比較してもコンパクトさがわかりますね。


O2の写真から分かるように、これは日本のAmazonで売られているJDS LabsのObjective2とは端子配置が異なる、Massdropオリジナルの「Desktop Edition」です。元々のO2は
  • 電源コネクタが前面にあり、かつ、
  • オーディオ入力もヘッドフォンジャックでこれまた前面にある。
という据え置き用にはとても不便なレイアウト。元々ポータブル用途まで視野に入れて設計されたからなのでしょう。これらの点を、Massdropで独自に改善したのがデスクトップエディションです。(※電源とRCA入力が背面に移されました。)

ちなみにMassdropのO2のページ冒頭の写真には、不親切なことに元々のO2の写真が使われていて、とても紛らわしいです。普通は写真の品が届くと思いますからね。でも、SpecsにInput: RCAと書いてあるので大丈夫。現在Massdropで扱っているのはDesktop Editionになります。


さて、micro iDAC2をiMacに接続してと。よーし聴いてみます!

うーん、うん!素晴らしい!非常にソリッドな音。確かにアンプとしての味付けはなくてフラットを追い求めた感じ。音にきらびやかさなどは付加されず、音源の良さをそのままストレートに伝えるタイプのようです。

バイオリンその他の協奏曲、教会のパイプオルガン、ジャズボーカル/ライブなど、音自体だけでなく空間の再現性が重要なジャンルの曲を中心に聞きましたが、十分満足です。さらには、Perfumeとか、低域から高域まで音が飛び回る、電子音中心のポップスも余裕でこなします。

※空間配置よりも音のキラメキが大切なカテゴリーの曲は、iDAC2のデジタルフィルターをMIN PHASE(最小位相)にした方が華やかになります。なぜならMIN PHASEフィルターには
  • プリリンギングがなく、音の立ち上がりが早い。
  • 高域の周波数特性に優れている。
  • ポストリンギングが長いのでエコー効果がある。
という特徴があるから(引き換えに音の定位は悪くなります)。以前はクラシックはBIT PERFECTに限ると思っていましたが、チェンバロ独奏などは、まさに上の理由からMIN PHASEがピッタリだったりします。


これまでのSchiit Asgardが純A級ディスクリート構成のヘッドフォンアンプだったので、O2は良くても同じくらいかな〜と思っていましたが、ある意味残念なことに、O2の方がアンプの特性としては完全に上でした。O2に比べると、Asgardは明らかに高域下りで、音全体がウォームな感じになってしまいます。ただ、このウォームさが良いという方も確かにいらっしゃるでしょうね。低域の足腰はしっかりしていますから。

ちなみにO2の周波数特性などの測定結果は、以下に公開されています。JDS Labs O2 AC Powered というアンプです。

https://www.innerfidelity.com/headphone-amp-measurements

O2が非常にリーズナブルな価格で入手できたので、アンプは将来さらにアップグレードするのも面白そうですが、当面はこれで必要十二分です。詳細な特性が公開されているので、オーディオ素人の私としては、客観的な基準として聴くことができる安心感も、とても大きいです。

というわけで、なんとか年内に、自分の満足行くヘッドホンリスニング環境を作ることができました。これでやっと「オーディオ」を忘れて「音楽鑑賞」に集中できそうです。

あとはランニングの復活ですね!

関連ページ
▶︎ Massdrop: O2アンプ
▶︎ Massdrop: ゼンハイザーHD6xxヘッドフォン
▶︎ Amazon: iFi Audio micro iDAC2


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